2018年06月07日
「Hi-mod 汎用カスタム」、再び。
こんばんは♪butchです( ;´Д`)
M1917チューニングは、本当に難しい。
今後、機会があれば''くどく''記事にしたいと思いますが、率直に申し上げまして、
M1917は、初心者には荷が重い機種なのです( ;´Д`)
チューニング前は''ロングバレルモデル''の割に初速、初速安定度共に低く、今回の「M1917 6.5inch」では、''30~50m/s程''でございました。
かと言って、安易に''初速アップ加工''等を施してはいけません。
と言うよりも、小手先の加工調整では「初速は向上致しません」。
仮に向上したとしても、キチンとした対策を講じていなければ、
法定初速を逸脱してしまいます。
します、確実に。
この''初速調整の異常な難易度は、ひとえに「後天性 高強度ペガサス病」によるものなのです。
ペガサス病には二種類ございまして、''J、Kフレームシリーズ等の小型フレーム''によく起こる「先天性ペガサス病」。
この「先天性ペガサス病」に関しましては、「ペガサス病対策加工調整」や「NBR90パッキン」を使用する事で、克服可能なものです。
では「後天性 高強度ペガサス病」とは何なのかと申しますと、
ロングバレル(インナーバレル)モデルにおける、
メーカーが施した初速調整によって発生する「ペガサス病」なのです。
では「先天性~」と「後天性~」でどの様に違いがあるのかと申しますと、
○「先天性ペガサス病」...ガスタンクのみの加工調整で改善される。
○「後天性 高強度ペガサス病」...ガスタンクのみならず、ほぼ全てのパーツを加工調整し直す必要がある。
大袈裟な表現では無く、ほぼ全てです。
そして、「M1917シリーズ」のパーツのみでは解決致しません。
今回の「M1917 6.5inch Hi-mod 汎用カスタム」には''M29シリーズ''、そして''M3275inch''のパーツも使用致しております。
とにかく、ありとあらゆるパーツの寸法を''M29シリーズ''、''M327 5inch''のパーツと比較し、
交換できる物は交換、無い物は製作する等、困難を極めます。
なぜそうなのか?
まず原因を解明し、それから対策を講じなければなりません。
そしてそれは「先天性~」の様に一箇所では無く、そこかしこに散りばめられております。
0.数ミリ、もしくはそれ以下の誤差を見極めなければなりません。
「M1917チューニング」は、「M327 5inch 可変ホップモデル」、「コルト パイソンR-model」に匹敵する難易度なのです。
安易な「初速アップ加工」等は、絶対におこなわないで下さい。
仮におこなったところで、思う結果は確実に残せません。
それ程に、「M1917」は難しいのです。
閑話休題。
そして外装のカスタム内容なのですが、
''フロントサイト''を「ランプタイプ」へ。
「ハンマーピン」、「トリガーピン」のモールド加工(スチールピンより削り出しましたε-(´∀`; ))。
インナーフレームの「ハンマーピン」、「トリガーピン」とほぼ同じ箇所に取り付けております。
そして「トリガーストップ加工」。
毎度おなじみの「ハンマーノーズブッシングモールド」。
※もちろんですが、貫通致しておりません。違法改造防止の鋼材がインサートされておりますので、そもそも不可能なのです。
本当に、素敵ルッキングな「S&W DAリボルバー」なのですε-(´∀`; )
ちなみに、
「ランヤードリング」は取り外しております。
だって、「オーバーサイズグリップ」の方が似合うのだもの(=´∀`)人(´∀`=)
閑話休題。
早速なのですが、
「トリガープル」は、DAにて計測したところ、「~1.4kg」でした。
※ガスを抜いた状態で、BB弾を6発装填し「MY CABON」にて計測。旅行カバンの重量を量る為の、デジタルスケールなのです。
「M1917 6.5inch Hi-mod 汎用カスタム」のチューニング内容なのですが、
○「ペガサス病対策加工調整ver.2」。
※「ペガサス病対策加工調整ver.2」は、「ペガサス病対策加工調整」、「A90化」、
「ペガサス病対策パッキンNBR90」を''機能として一体化''させる為の加工調整なのです。
○ガス放出口の''小口径化''。初速調整、安定化調整には必須の加工。
○「M29 8inch CB Hi-mod」と同様の「ペガサス病対策パッキンNBR90ver.2」を使用。
パッキン類は「天使の輪っかセットver.2」に交換。
※シリンダーギャップパッキンはタナカ純正を使用。
最近、日の目を見がちな「ペガサス病対策パッキンNBR90ver.2」なのです。
今後長らく、日の目を見る事は無いと思われますが...( ;´Д`)
ちなみに、現在
「天使の輪っかセットシリーズ」&「ペガサス病対策パッキンNBR90シリーズ」はこれだけの種類がございます。
「タナカ ペガサスリボルバー全機種」に対応可能でございます。
た、多分( ;´Д`)
○タナカ純正ラバーチャンバーパッキンを加工調整。
※最大装弾数は8発なのです(内部マガジン込み)。
※先日完成致しました「M327 Hi-mod 汎用カスタム」と同様の物を使用。
実はまとめて「数十個」製作していたのです( ;´Д`)
○PRF化。
シリンダーの運動量、範囲等を調整。
それに伴い「BB弾」、「チャンバーパッキン」、「ガス放出口」のセンター出し。
「グルーピング向上」を目指すには、必須の加工調整。
○ver.2A1化。
ホップ突き出し量調整+バレルハウジング&インナーバレルの固定調整。
※固定ホップ仕様。現在は「東京マルイ製 ベアリングバイオ0.25gBB弾」に合わせて調整。
○インナーバレルの4inch化(約10.16cm)。
それに伴い、「整流スリーブ」を増設。
大排気量、ロングインナーバレルモデルには''必須の加工''。
○あらゆる「パッキン」や「スプリング」の交換、加工調整等。
○初速調整。
○アクション調整etc...。
今回は「アクション調整」にも苦しみましたが、''ABSモデル特有のガサツな感じ''を克服し、
「HWモデル並みのスムースなアクション」を再現出来ていると思います。
「軽さは武器」なのです!
それでは「初速計測」なのです!
※東京マルイ製 ベアリング研磨0.2gを使用。
※東京マルイ製 ガンパワーHFC134aを使用(1秒程注入)。
※~25度の室内にて、XCORTECK X3200を使用し、計測。
※ホップは「東京マルイ製 ベアリングバイオ0.25gBB弾最適状態」での計測。
◯画像撮影の為、次弾発射迄に~10秒程のインターバルがございます。
○本体、ガスタンク、ガスボンベは一切温めておりません。
ちなみに「ストレインスクリュー」の締め込み具合は、
この程度なのです。
それでは恒例の「最高初速計測」なのです!
※東京マルイ製 ベアリング研磨0.2gを使用。
※東京マルイ製 ガンパワーHFC134a(1秒程注入)。
※※「~40度」の恒温庫にて「30分間安置後」、 ~25度の室内にてXCORTECK X3200を使用し、計測。
※ホップは「東京マルイ製 ベアリングバイオ0.25gBB弾最適状態」での計測。
※ストレインスクリューの締め込み具合に変更はございません。
ここ迄にチューニングするのは、本当に難しいのです( ;´Д`)
そして、極一部のマニア様、お待ちかね!!!
「5mグルーピング計測」なのです!!!
今回は通例の「5m計測」ではなく、「Hi-mod汎用カスタム」の真価を計測する為の
「変則5m計測」なのです。
※東京マルイ製 ベアリングバイオ0.25g BB弾を使用(無選別にて使用)。
※東京マルイ製 ガンパワーHFC134aを1秒程注入後、計測。
※計測対象エアガンを「レストに固定し」、~23度の室内にて計測。
※ホップは「0.25g適正状態」での計測。
◯銃口からターゲットペーパー迄の距離が「5m」。
◉内部マガジンを使用し、最大装弾数である「8発」を発射。
※10秒毎にBB弾を発射(タイマーにて計測)。
◉8発を撃ち尽くした後、再度8発装填。
◉「1セット 計16発での最大グルーピング」を計測。
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◉ガスタンク内のガスを抜き、再度''一秒程注入''。
◉室温にて3分間安置後、2セット目の計測を開始。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
◉内部マガジンを使用し、「8発」を発射お
※10秒毎にBB弾を発射(タイマーにて計測)。
◉8発を撃ち尽くした後、再度8発装填。
◉「1セット 計16発での最大グルーピング」を計測。
以前迄の「最大装弾数での精密性を求めた''5m計測''」ではなく、
ある程度の弾数を消化しながらの''安定性''
を測るための''5m計測''でございます。
それでは「1セット目」。
合計16発の最大グルーピングが「約2.7cm」。
そして「2セット目」。
合計16発の最大グルーピングが「約3.2cm」。
そして「遠射精度」を動画にて撮影致しましたε-(´∀
(注意)
動画にて使用している「ターゲット(一般的なサイズの一斗缶)」&「距離を測っているメジャー30m用(巻尺)」は
こちらです。
ちなみに「一斗缶」は、「35cm×23cm×23cm」の物を使用致しております。
○計測に使用したBB弾は「東京マルイ製 ベアリングバイオ0.25gBB弾(無選別)」。
○計測に使用したガスは「東京マルイ製 ガンパワーHFC134a(1秒程注入)」。
それでは動画をご覧下さい!!!
※画質が圧縮されておりますので、YouTubeにて「720pHD」にてご覧下さい。
※タイトルをクリックしていただきますと、YouTubeへ飛びます。
今回「M1917 6.5inch Hi-mod 汎用カスタム」を完成させられた事により、私の内で新たな欲求が産まれました。
「ABSモデルを昇華させたい。」
「俺、Kフレニスト。」は、まだまだ続きそうなのです( ;´Д`)
ただ、「俺、Kフレニスト。」継続にあたり、問題が一つ。
記事が長い。
完。
Posted by butch at 02:33
│S&W M1917 6.5inch Hi-mod 汎用カスタム