スポンサーサイト


上記の広告は1ヶ月以上記事の更新がないブログに表示されます。
新しい記事を書くことで、こちらの広告の表示を消すことができます。  
Posted by ミリタリーブログ at

2017年07月30日

蛇は唄う、金切声をあげ。

※「俺、Kフレニスト。無尽編」よりの転載でございます。










こんにちは♪butchです( ;´Д`)










チューニングを始めて、早数ヶ月。

あえて「DAO(ダブルアクションオンリー)」の「パイソン R-model」が完成なのです。





















今更ですが、「コルトDAリボルバー」を、あえて「DAO」にするなんて、


頭がおかしいです( ;´Д`)










※洗浄後、タオルドライ致しましたので、糸埃が沢山なのです( ;´Д`)


「デホーンドハンマー仕様のパイソン」自体、ほぼこの世に存在しないのではないかと思います。


...誰も作りません、通常は。


もちろん「高精度なパイソン R-model」を製作する為には、絶対に必要な選択だったのですが...。








今更ですが「S.A.A」をチューニングすれば、もっと簡単だったのではないか、と。








( ;´Д`)...。









おそらく「コルトDAリボルバー」を「ダブルアクションオンリーにする」と言う発想に、
舞い上がってしまったのではないか、と...。







「おっさん、舞い上がる。」


ファラウェイ。



豚もおだてりゃ木に登り、おっさんは「DAOパイソン」を作るのです。






















「愚か者のパイソン」なのです。
































そして「凡百RX」のカスタム、チューニング内容なのです。


○「ペガサス病対策加工調整ver.R-model」。
ガスタンクのみならず、あらゆる部分を加工調整。
※手順で申し上げますと、一度初速を「15m/s」程に迄下げ、そこから最適な「ガス放出量」のバランスを探りながら、
「0.1mm」づつ加工調整を施しております。

○「149.バルブ オーリング」を「ペガサス病対策パッキンNBR90ver1.1」に交換。それに伴う加工調整。

○「擬似A90化」。
※「ペガサス病対策加工調整」、「ペガサス病対策パッキンNBR90」、「X断面パッキン」の三点を、
可能な限りタイトに組み合わせる事により、細やかな初速調整を可能にする加工調整。
「擬似A90」は、「A90」に近い状態を、機械的に再現する為の加工調整。

○初速調整。
「ペガサス病対策加工調整ver.R-model」、「NBR90パッキン」、「擬似A90化」等のバランスを探りながら、
最適なガス放出量に調整。

○PRF化。
シリンダーの運動量、範囲等を調整。
(それに伴い、ありとあらゆるインナーパーツ、インナーフレーム、フレームを加工調整。必要な物は交換。)
「BB弾」、「チャンバーパッキン」、「ガス放出口」のセンター出し。
「グルーピング向上」を目指すには、必須の加工調整。
※今回は「DA」に焦点を合わせての加工調整。

○クレーンに「二連ディティントボール加工」。
それに伴い「フレームロック位置」を加工。




※これです。


○インナーバレルの4.5inch化、それに伴い「1.5inch整流スリーブ」を追加加工。
インナーバレルを4.5inchに加工。前後端のテーパー追加工。 約1.5inchの整流スリーブを追加。
メタルロックを使用し、接着。一体化調整。
インナーバレルホップ窓のバリ取り等。

※分解方法は通常の「パイソンR-model」と同様なのです。



○ホップ突き出し量調整。
※固定ホップ仕様。現在は「東京マルイ製 0.2gBB弾」に合わせて調整。
東京マルイ製 ガンパワーHFC134a を二秒弱注入、気温~33度時での試射にて、水平弾道で~25m程。
(ガスガンでございますので、使用状況や使用状態に大きく影響を受けます。)

○チャンバーパッキンを「ゲボスケ」に交換。抜弾抵抗を微調整済み。
※内部マガジン機能はライブなので、チャンバーパッキンを純正に交換すれば、内部マガジン使用可能。

○あらゆる「スプリング」の交換、調整等。
※主に「メインスプリング」の加工調整。



※左側が「未加工未調整のメインスプリング」。





※重ねると、差が解りやすいと思います。

http://bcw.militaryblog.jp/e858492.html
※加工内容はこちらです。




○ハンマーのデホーンド化。
※「シングルアクションシア」の切除。


※シリンダーの回転運動量を「DAのみ」に調整致しておりますので、
「シングルアクション」は使用出来ません。

○「138.セフティ」、「139.セフティレバー」を取り外しておりますので、
「ハンマーロックセーティ機能」はございません。
※加工等は致しておりませんので、再度組み込む事により、機能回復可能。

○リコイルプレートに「ハンマーノーズブッシング」のモールド加工。




※これです。








※これらをイメージ。



○その他、微調整等...








上記内容が全てではございません。
この「凡百RX」を構成する、あらゆる全てのパーツに手をかけております。

それ程に手をかけなければ、「チューニング」が意味を成さないのです( ;´Д`)








...本当に難しいのです。

特に「ペガサス病対策」と「初速調整」が...。



ほんの少しのズレで、「ガスガンとしての機能」が全く失われるのです。

そして、ガスガンとしての機能を奪う「ズレの単位」は、「0.1~0.3mm」程なのです。
※強度が必要な部分の加工調整には、「ステンレス板」を使用。





「イーッ!!!」となる事、請け合いです。




製品として構築されている「バランス」を徹底的に分解し、必要な部分では破壊し、
新たな「バランス」を再構築する。

それが「パイソン R-modelチューニング」、一番の近道なのです。




この「凡百RX」を完成させる為に、結局「R-model 4inch」を犠牲にしてしまいました。






そしてこの「凡百RX」は、「R-model 6inch」、「R-model 4inch」、
そして「R-model以前のペガサスパイソン」のパーツで構成されております。


「R-model以前のペガサスパイソン」はもちろんの事、「R-model 6inch」と「R-model 4inch」ですら、
パーツに微妙な異なりが存在するのです。















それでは「初速計測」なのです!




※東京マルイ製 ベアリング研磨0.2g
※東京マルイ製 ガンパワーHFC134a(二秒弱程注入)。
※~31.4度の室内にて6時間安置後、XCORTECK X3200を使用し、計測。
(長時間、高温の室内に安置した場合のペガサス病発症を確認する為、6時間安置。)
※ホップは「東京マルイ製 ベアリングバイオ0.2g最適状態」での計測。
◯画像撮影の為、次弾発射迄に~10秒程のインターバルがございます。


「メインスプリングのテンション」は




※右側の「加工調整済みメインスプリング」を使用。

これ位なのです。



通常、この「メインスプリングのテンション」では、「トリガー」が初期位置に戻りません。

そして何より、「BB弾」はまともに発射されません。


※もちろん「凡百RX」は、「加工調整済みメインスプリング専用」なのです。
「未加工未調整のメインスプリング」は使用出来ません。








そして現在の「トリガープル」を、数値に表したものが






コレです。約1960g程。
※BB弾を6発装填した状態にて計測。危険なので、ガスは注入せず。
もちろんですが、「ダブルアクション」での数値でございます。




なんとか「2000g切り」を達成!!!
...目標は「~1800g」だったのですが、これで限界なのです( ;´Д`)

これ以上軽くすると、「物凄く気持ちが悪いトリガープル」に成り下がってしまうのです。




※未加工未調整の数値はこちら!
http://bcw.militaryblog.jp/e846624.html
約4700g程。





私の感覚で申し上げますと、


「ものすごく薄まった、コルトDAリボルバーのトリガープル」

としか、言い様がございません( ;´Д`)



弾けば解る。





















ペガサス病は発症せず。
そして今回、「~83m/s」を目安に調整しておりますので、上々の結果に。


ここに至る迄が、本当に...。












そして恒例の「最高初速計測」なのです!



※東京マルイ製 ベアリング研磨0.2g
※東京マルイ製 ガンパワーHFC134a(二秒弱程注入)。
※※「37.8~43度」の恒温庫にて「15分間安置後」、~32度の室内にて、XCORTECK X3200を使用し、計測。
※ホップは「東京マルイ製 ベアリングバイオ0.2g最適状態」での計測。



※「メインスプリングのテンション」に変化はございません。
同じ「加工調整済みメインスプリング」を使用致しております。







※初弾にて計測。




夏場、よっぽどの日向に放置するか、砂漠にでも行かない限りは大丈夫だと思います( ;´Д`)

肩の荷が、やっとおりました...。
誰に頼まれた訳でもないのですが♪( ´▽`)




やはり、「ガスタンク外」に施した「ペガサス病対策加工調整」が効いております。

今回の調整方を使用すれば、同じく「固定テンションのメインスプリング」を使用する「Jフレームシリーズ」にも、
大きな変化が起こるのではないか、と確信致しております。















そして、極一部のマニア様、お待ちかね!!!


「5mグルーピング計測」なのです!!!





※ G&G 0.33gBB弾を使用(無選別にて使用)。
(抜弾抵抗を下げる為、いつもの小細工を施しております。)
※東京マルイ製 ガンパワーHFC134aを2秒弱程注入後、室温にて5分間安置後、計測。
※計測対象エアガンを「レストに固定し」、~33度の室内にて計測。
※ホップは「0.2g適正状態」での計測。
◯銃口からターゲットペーパー迄の距離が「~5mジャスト」。

※6発でのグルーピングを計測。
※10秒毎にBB弾を発射(タイマーにて計測)。
※計測途中での「ガスの注ぎ足し」は致しておりません。




※「グルーピング計測」に使用している機材はこちらです。
http://butch.militaryblog.jp/e806616.html


この計測では、最大装弾数「6発1セット」でのグルーピングを計測致しております。

※今回は「6発1セット」を計5回、合計5セットを計測。








それでは「第一セット」。




その前に。






※漢字の間違いは、華麗にスルーでお願い申し上げます。













最大グルーピングは「18mm」。漢字間違っておりますが( ;´Д`)



そして「第二セット」。








最大グルーピングは「18mm」。

「2cmを切る最大グルーピング」を、偶然では達成出来ません。それが連続であれば、尚更なのです。

「必然」なのです。





漢字は間違っておりますが( ;´Д`)







「第三セット」。








最大グルーピングは「22mm」。





「第四セット」。








最大グルーピングは「19mm」。

「第四セット」にて「2cm切り」を達成!
コレを試したく、初速を「~85m/s」から「~83m/s」に下げました。


一見、「パイソンのシリンダー」は大きく見えるのですが、中身の「ガスタンク」自体は、
「S&W Kフレームシリーズ」と、ほぼ変わりません。

もしかすると「ガス容量」自体は、「Kフレームシリーズ」の方が大きいのかも知れません。





「第五セット」。








最大グルーピングは「22mm」。




私は恥ずかしい。




計五セットの平均最大グルーピングが「19.8mm(1.98cm)」。


平均最大グルーピングが「1inch(2.54cm)」を切れるかどうか?と、考えておりましたので、
本当に上々の結果だと言えます。










どやっ!!!








言うてもコレ、「DAO」の「コルトDAリボルバー」ですから♪( ´▽`)










実際は、もう少し短縮出来る可能性もございます。

「第四セット」で気付いたのですが、私があまりに「ガク引きシューター」で、
トリガーを引ききった瞬間、銃口が「ピコッ」と狙点からずれ、全て右方向に着弾致しております。


レスト(万力)に銃を固定致しておりますが、その「レストを固定している板」自体は固定されておりませんので、
ガク引きしてしまうと、やはり狙点がずれてしまうのです( ;´Д`)



それでも、今回の結果は「及第点」と言えるのでは...









とても嬉しい。・゜・(ノД`)・゜・。























苦節数ヶ月。


「愚か者のパイソン」ではございますが、何事も、愚かな程に打ち込まない限り、「到達し得ない領域」がございます。

この「凡百RX」は、「失敗と苦悩、狂気の結晶」なのです。


















もう本当に満足なのです( ´ ▽ ` ;)




「辛く楽しい数ヶ月間」なのでした。


























































私はやはり、「S&W Kフレーム」が好きです( ;´Д`)






完。